9月 102019
 

全国英語教育学会では学生支援の一環として,年次全国大会参加のための助成金の給付(抽選制),及び学生の大会参加者を対象とした大学生・大学院生フォーラムを行っております。第45回の弘前研究大会での学生参加者を代表して,助成金を利用して大会に参加した学生の方に大会の様子をレポートしていただきました。ご興味を持たれた学生の方は,次年度以降の大会での参加助成金制度の利用やフォーラムへの参加を是非ご検討下さい。

 

 

今年で45回目を迎えた全国英語教育学会は青森県の弘前市で行われました。その時期は台風が日本列島に上陸しており多くの交通機関が麻痺していました。しかし,大会が行われた2日間は台風も過ぎ去り安心して参加することが出来ました。全国大会ということで豊富な分野と発表数があり,どの発表を聞きに行こうかプログラムが公開されたときから頭を悩ませていました。今思うと全国大会だからこその贅沢な悩みだったのだと感じております。贅沢といえば,本大会の1日目にRod Ellis先生の特別講演がありました。まだまだ勉強不足な私でも知っているほど有名なEllis先生の講演を聞けるということでとても楽しみにしておりました。Ellis先生は分かりやすい英語で時折冗談を交えながら講演をしてくださいました。90分という時間があっという間に感じるほどでした。そして,お昼には大学生・大学院生フォーラムが行われ参加させて頂きました。去年の京都大会と同様,1日目は学生同士の交流会,2日目は文献調査に役立つセミナーが開かれました。1日目の交流会では自分と同じ学生がどのような研究をしているか,どのように学位論文や学会発表を進めているのかについて,とても濃い話し合いが出来ました。また2日目のセミナーでは,講師の方が論文の検索方法などの役立つ情報を丁寧に教えてくださりました。このような交流の場も全国大会ならではだと思いました。さらに,大学生・大学院生フォーラムに加えて,1日目の夜に行われた懇親会でも,学生だけではなく多くの先生方との交流の場も設けていただきました。弘前の方々が様々な出し物で懇親会を盛り上げてくださりました。とても楽しむことができました。今回の学会の参加にあたり,私はまだ大学院生ということで,交通費や宿泊費などの金銭面で心配をしていました。しかし,今回の助成金制度のことをお聞きし,そのお陰で参加することを決めました。どうかこの制度がもっと周りの学生に認知され,これから先も続いていって欲しいと思いました。最後に簡単ですが,この制度に関わっている全ての関係者の皆様に,この場をもって感謝申し上げます。この度は助成金による支援を頂き誠にありがとうござました。

(上越教育大学大学院 学校教育研究科修士課程2年 林澤奇)

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