平成29年度第2回英語教育セミナー

 

平成29年度全国英語教育学会・小学校英語教育学会第2回英語教育セミナー

平成29年度第2回英語教育セミナーは全国英語教育学会・小学校英語教育学会主催で2017年11月23日(木・祝)にクローバープラザ(福岡県春日市)にて行われます。

 

プログラム(PDF版)はこちらです。

日時 2017年11月23日(木・祝) 10:00–15:00
会場 クローバープラザ(福岡県春日市原町3丁目1−7)
主催 全国英語教育学会・小学校英語教育学会
申込 https://goo.gl/forms/zOoF883btzwFARc62
プログラム
  • 受 付 9:30-
  • 開会式(主催者挨拶、日程説明等) 10:00-10:05
  • 講演① 10:05-11:10 
    • 「異文化理解を視野に入れた英語教育」
      • 講師 山崎 祐一(長崎県立大学)
  • 講演② 11:20-12:25
    • 「英語教育の早期化と異校種間連携」
      • 講師 長嶺 寿宣(熊本大学)
  • 昼食 12:25-13:20
    • ※お弁当をご持参いただき、講演の先生方を囲んで食事をしながら情報交換
  • 基調講演 13:20-14:50
    • 「ことばと子どもを大事にする小学校英語教育-新学習指導要領をふまえて-」
      • 講師 粕谷 恭子(東京学芸大学)
  • 閉会行事 14:50-15:00

要旨

講演①『異文化理解を視野に入れた英語教育』
講師  山崎 祐一(長崎県立大学教授)
英語教育の大きな目的の一つに異文化間コミュニケーション能力の向上があります。異文化圏の言語を学び、その言語圏の人たちと円滑なコミュニケーションを実現するためには、「ことば」はもちろんのこと、その背景にある「文化」にも目を向けていく必要があります。子どもたちが異文化の人々とお互いに意思疎通を図り、その独特のコンテキストの中で適切に目的を達成できるかどうかというところに、外国語学習の本当の楽しさがあります。文化に興味を持ち、そこから外国語の学習につながった可能性を指摘するデータも多く報告されています。学習の動機づけにおいても、外国語教育に異文化理解の要素を取り入れることには大きな意味があり、学習の成果を上げるためには非常に有効と考えられます。アメリカの事例も紹介しながら、異文化理解と英語教育についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 

講演②『英語教育の早期化と異校種間連携』
講師  長嶺 寿宣(熊本大学准教授)

小・中・高の異校種間連携を促すプロジェクトが各地域で行われています。大半は授業研究を主としており、特に小学校の授業を中・高の教師が参観する機会が増えているようです。お互いの授業を参観し批評することは、勿論、意味のある取り組みですが、それだけが異校種間の連携ではありません。しかし、連携の在り方とその教育的効果については、教師間で共通理解があるとは言い難いのが現状です。昨今の英語教育改革のポイントと異校種間連携の在り方を議論し、効果的な連携によってもたらされる教育的効果を検討します。

 

基調講演『ことばと子どもを大事にする小学校英語教育-新学習指導要領をふまえて-』
講師  粕谷 恭子(東京学芸大学教授)

平成32年度から本格実施される3・4年生での外国語活動、5.6年生での教科外国語に向けた準備が進められていると思います。カリキュラム・マネジメント、指導者の英語力・指導力向上などなど、課題が山積しています。600から700の語彙、読み書きの導入、五つの領域とプレッシャーがかかります。本発表では、そんな中見落とされがちな子どものことばの学びに目を向けます。教科化の意味を整理し、子どもの学びに目を向けることを通して、新たな授業の姿をフロアのみなさまとご一緒に描きたいと思います。