平成29年度第1回英語教育セミナー
平成29年度全国英語教育学会・小学校英語教育学会第1回英語教育セミナー
平成29年度第1回英語教育セミナーは全国英語教育学会・小学校英語教育学会・北海道英語教育学会主催で2017年7月2日(日)に北海道教育大学札幌校にて行われます。
プログラム(PDF版)はこちらです。
日時 | 2017年7月2日(日) 13:00–17:00 |
会場 | 北海道教育大学札幌校305教室 |
主催 | 全国英語教育学会・小学校英語教育学会・北海道英語教育学会 |
共催 | 北海道教育大学 |
申込 | http://ur0.work/E1hd |
プログラム |
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要旨
講演『CLIL -「梯子」をかけて「思考」を促す言語活動とは-』
講師 柏木 賀津子 氏(大阪教育大学 教授)
第2言語習得理論(SLA)・小中連携の英語を専門としています。子どもが音声か
ら英語を学ぶ際のSLAを踏まえ,梯子かけのある活動で,子供が「考える」場面
を創り,言葉を重ねていく,CLIL(内容言語統合型学習)に取り組んでいます。講
演では,小学校理科から「食物連鎖」,CLILを協働実践してきた自治体カリキュ
ラムから「防災教育-want or need-」「私にもできる平和」を紹介したいと思いま
す。21世紀型スキルに正面から取り組んできたフィンランド等EU国で行われて
いるCLILにも触れたいと思います。担任の先生ならではの授業を考えるきっか
けになればと思います。
ワークショップ①『CollaVODで何ができる?』
講師 石塚 博規 (北海道教育大学旭川校)
CollaVODは外国語授業の改善のために開発された,多機能協働オンラ
インプラットフォームである。これまで授業研究は印象的な評価が中心で
あったが,CollaVODを利用することで,学生や教員が外国語授業分析法
であるCOLT Part Aを利用して,授業を客観的に分析しその特徴を数値
化して示すことができる。本発表ではCollaVODの機能とその利用事例に
ついて,また,教室持ち込み用COLT分析アプリについても紹介する。
ビデオによる授業研究『北海道教育大学附属学校小学校における教科化に向けた英語授業』
講師 西本 有希(北海道教育大学附属札幌小学校)
萬谷 隆一(北海道教育大学札幌校)
北海道教育大学附属小学校では,文科省の研究開発学校として教科化に
向けた授業づくりに取り組んできました。本授業研究では,6年生の日本
紹介を扱った授業ビデオを素材として,教科として英語授業が意識すべ
き要素について,事例に基づいて検討します。また授業分析的な視点も含
め,多角的な授業研究を試み,参加者の方々と意見交換したいと思いま
す。
ワークショップ②『CollaVODを利用した小学校・中学校英語授業の比較』
講師 志村 昭暢 (北海道教育大学札幌校)
新学習指導要領において,小学校外国語活動の3・4年生での活動型によ
る実施や5・6年生での教科化,中学校英語では授業を英語で行うことが
原則となるなど,2020年は英語教育にとって大きな転換期を迎える。本
発表では,英語授業における小・中連携を促進するために,小学校外国語
活動と中学校英語授業について,授業分析手法である,Frohlich, Spada
and Allen (1985)で開発された,Communicative Orientation of
Language teaching (COLT) をCollaVODにより分析し,それぞれの学
校種における英語授業の特徴を明らかにする。